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社会貢献活動

2011年10月21日空檜コンサート

第21回 空檜コンサート 『花鳥の色、管弦の調べ』

 第21回 『空檜コンサート』は、下記の内容で開催を終えました。
ご多忙の中、ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

コンサート当日の様子は、「続きを読む」をご覧ください。

案内チラシ花鳥の色、管弦の調べ
~ 楽の音 和の刻 ~

 残暑の中にも少しずつ秋を感じる季節になりましたが、如何お過ごしでしょうか。
ヴァイオリン奏者 白井朝香のナビゲートでお届けしている空檜コンサートは、お陰さまで開催6年目を迎えました。

秋のコンサートは、『花鳥の色、管弦の調べ』と題し、ゲストに笙奏者の 石川 高 さんをお迎えして、ヴァイオリンとのデュオをお届けします。

「笙」の演奏を間近で聴いたり、ご覧になる機会はなかなか無いと思いますが、この度のコンサートで「笙」の魅力をお伝えしたいと思います。是非、和と洋のハーモニーをお楽しみください。

皆様のご来聴を心より、お待ちしています。

■開催概要
■日   時/2011年10月20日(木)
第1部:14:00  (開場13:30/終演予定15:30)
第2部:19:00  (開場18:30/終演予定20:30)
■会   場/てらまちビュー空檜 (12階)
        広島市中区寺町5番15号
アルデプロ城南リバーサイドB.L.D

■料  金/2,000円(要予約)
■出 演/ヴァイオリン 白井 朝香
笙    石川 高
■予定曲目
藤枝    守/「植物文様」ヴァイオリンと笙のためのデュオ・コレクション
古    典/「合歓塩」(がっかえん)
藤家 溪子/「深々と」
木原 宏寿/ヴァイオリンと笙のための「紅蓮」、空檜コンサート委嘱作品(初演)


■白井朝香のひと言ナビ
 この度の空檜コンサートは、久し振りに日本の楽器との共演、笙とヴァイオリンのコラボレーションをお届けします。

皆さんは、「笙」をご覧になったことがありますか?

私自身、笙という楽器を間近に見たのは、この度のコンサートのために、東京で笙奏者の石川高さんと打合せをした時が初めて。(写真をご覧ください)。17本の細い竹管を円形に配置し、吹口より息を吸ったり吐いたりしてリードを振動させて音を出す楽器で、その仕組みは口で吹くパイプオルガンのような感じです。構造上、呼気によって内部が結露しやすく、そのまま演奏し続けると簧に水滴が付いて音高が狂い、やがて音そのものが出なくなるため、火鉢やコンロなどで演奏前や間に楽器を温めることが必要とのこと。
なんともデリケートな楽器ですね。
石川高さんと笙
笙の原型は、紀元前1400年ごろの中国の南で生まれ、日本には奈良時代に雅楽とともに伝来したと考えられ、奈良の正倉院におさめられている楽器は、唐の時代に伝来した世界最古のものと言われています。
やはり中央アジアに生まれ、ヨーロッパへと伝来して発展したヴァイオリンと、日本で発展した笙のデュオコンサート。
広島では初めての試みです。

プログラムは、古典をはじめ、日本人の作曲家により書かれたオリジナル作品を取り上げ、空檜コンサート委嘱作品も初演します。
是非、和と西洋の融合と調和の新しい響きをご堪能ください。

 

演奏を終えてプログラム

1.藤枝 守

 「植物紋様」シリーズから
ヴァイオリンと笙のためのデュオ・コレクションより
第1番、第2番、第3番、第5番、第6番、第7番
第8番、第9番、第10番、第11番、第12番
2.雅楽古典曲

 

 「太食調音取、合歓塩」
(たいしきちょうのねとり、がっかえん)  
3.ヨハン・セバスティアン・バッハ
「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ」より
第1番ト短調 BWV1001 第1楽章 アダージョ
4.藤家 渓子
 「深々と」

5.木原 宏寿
 ヴァイオリと「笙」の為の「紅蓮」

演奏風景1

お客様の声(当日のアンケートより)

・こんなに近くで聴いたことがなかったので面白かったです。迫力もありました。
近くで聴くのもいいものですね。

 

・平安時代の服、白色のドレス、豪華な衣装が良かった。

 

・笙のソロ「合歓塩」の音色が素晴らしかった。

 

・「紅蓮」では途中まで恐くて「立ち直れないかも~!!」(ショック状態)と思いました。

 

・笙についての疑問が沢山沸きました。

息継ぎをしてる?ひょっとして吹いても吸っても音が出る?
一度にどれだけ同時に音を出せる?楽譜は五線譜?音階は?

楽器の値段は?いつでも買えるもの?それとも特注品?耐久性はあるの?

笙の独奏の時、自分の耳元でお寺の本堂でお坊さんがお経をあげているような
うなりが聴こえていました。

私だけ?

・和の音は心に響いて浄化されるようでした。
(※アンケートにご協力くださった皆様、誠にありがとうございました。)
演奏風景2



(写真撮影:ケイ・エム・スリー