株式会社オフィスミツヒロ株式会社オフィスミツヒロ

お知らせ

2012年5月12日

「100円のコーラを1,000円で」

  
 
                                    
 
 
 新緑がまぶしい季節です。会計業界は、3月決算法人の申告月を
迎え、忙しくなってきています。
 先日、「100円のコーラーを1,000円で売る方法」
(永井 孝尚 著)という本を読みました。大阪のリッツカール
トンホテルでは、ルームサービスで、定価100円のコーラーを
1,035円で販売しているそうです。一見高額に思えますが、
最適な温度に冷やされ、ライムと氷が付いた、この上なく美味し
い状態でコーラが運ばれてきます。中身は100円のコーラであ
ってもサービスを付加することで1,000円で販売することが
可能となるのです。
 一方で、ディスカウント店へ行けば、箱売りのコーラが、1缶
あたり60円くらいで販売されています。
 今、日本市場では、ディスカウント店のコーラのように、過度
の価格競争が続き、企業が疲弊し、成長することが難しい状況に
なっています。縮小する国内市場での消耗戦に見切りをつけ、海
外へと進出する企業が増えています。市場が広がっている間は、
価格競争をしていても問題ないのでしょうが、市場が頭打ちにな
ったときに、そのようなやり方が通用するとは思えません。
 既存のお客様を大切にし、相当の対価もしくは、それ以上の対
価を支払ってでも購入したいと思われるような付加価値のついた
質の高い商品やサービスを提供することこそが今企業に求められ
ているのではないでしょうか。
 
                                
税理士 光廣 昌史